平成26・27年度 学校研究(学力向上)について
1 研究主題
主体的に学ぶ態度を育成する指導方法の研究
-言語活動を重視した授業を通して-
2 研究主題設定の理由
(1) 本校の実態
本校の生徒は、素直で礼儀正しい。学習においても、教師の話をしっかり聞き、まじめにノート をとることができる。したがって、下に記したように、教えたことを覚えるなどの基礎的・基本的 な知識・技能は、ある程度身に付いている。
しかし、活用することや、思考・判断・表現することについては、下に示したように、現在も苦 手としている生徒が多く、課題となっている。
この課題を解決するためには、中学校教育課程講座総則にも「思考力・判断力・表現力等をはぐ くむ言語活動」と記載されているように、言語活動を重視した授業を展開することが必要である。 そして、そのことから、生徒は「できた」「解決した」といった成就感を味わい、主体的に学ぶ態 度の育成につながると考え、上記研究主題を設定した。
3 研究主題に迫るために
「主体的に学習に取り組む態度」を養うことについて、学習指導要領解説書総則では、次のよう に述べている。
確かな学力を育成するためには,基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させるこ と,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力を はぐくむことの双方が重要であり,これらのバランスを重視する必要がある。
(中略)
さらに,学習意欲を向上させ,主体的に学習に取り組む態度を養うとともに,家庭との連 携を図りながら,学習習慣を確立することを重視している。
このことを受け、本校では、「主体的に取り組む態度」は、次のような過程を経て、育成でき ると考えた。
そして、研究主題を達成するためには、授業・環境・家庭の3つが一体となって、課題となっている活用する力や、思考力・判断力・表現力等の育成を図ることが必要であると考え、次のような仮説を立てた。
4 仮説
│仮説1│
言語活動を重視した授業を展開するなど、指導方法を改善すれば、主体的に学ぶ生徒が育成 できるだろう。
│仮説2│
学習環境や言語環境を整備すれば、主体的に学ぶ生徒が育成できるだろう。
│仮説3│
思考力・判断力・表現力等を高める課題を示し、家庭学習を充実させれば、主体的に学ぶ生徒が育成できるだろう。
5 組織
(1)授業研究部=言語活動を重視した授業づくりの研究
(2)学習環境部=学習環境や言語環境などの環境整備について研究
(3)調査分析部=家庭学習の在り方について研究、調査分析